- 質問 -
カブトムシやクワガタムシはどうしてサナギになるの?- 答え -
サナギは、より効率よく生き残るための手段なんだ。昆虫は遥か昔、親と同じ姿まで成長してから卵からふ化していたんだ。ただし卵の中で成虫と同じ姿まで成長するには、卵は大きくなくてはいけないから一度にたくさん産めず、卵のまま過ごす期間が長くなるというデメリットがあった。そこで一部の昆虫はサナギを作って姿を変えることで、未完成な姿のままふ化しても生き残れるよう進化したんだ。幼虫時代の役割はたくさん食べて栄養を蓄えること。幼虫は素早く動けないけれど、親は卵を食草と呼ばれるエサとなる植物の近くに産み付けるから、ふ化した幼虫は食べるのに困らない。成虫の仕事はたくさん移動をしてパートナーを見つけ、子孫を残すこと。サナギになる前と後では役割も違うんだね。