- 質問 -
どうして虫って小さいの?- 答え -
虫にはヒトのような骨はなく、鎧のように体の表面を覆う外骨格という殻を持っている。虫の外骨格はクチクラ質と呼ばれる物質でできているんだけれど、この外骨格はさほど強度はなく体が大きくなると次第に自分の重さを支えられなくなって潰れてしまうんだ。だから、虫は大きくなることができないと考えられているんだ。
それからもうひとつ、虫の呼吸もサイズに大きく関係しているといわれている。ヒトは口や鼻から空気を取りいれ、血液に溶けた酸素を全身に運んでいる。一方で虫の呼吸は、体の気門から酸素を取りいれ、体内を木の枝のように巡る気管から直接酸素を体に送るんだ。ヒトに比べて一気にたくさんの量の酸素を送ることができるから、虫は運動神経も瞬発力も高いんだよ。ところが体が大きくなればそれだけ太く長い気管が必要になり、体に酸素を送る時間もかかってしまう。虫にとっては体が小さい方が効率的に呼吸ができるというわけだね。