冬に松の木にワラを巻く理由・意味

冬に松の木にワラを巻く理由・意味

- 質問 -

どうして冬になると松の木にワラを巻くの?

- 答え -

松の木にぐるりとワラの巻かれた藁は、コモといって、松の木に寄りつく虫を駆除するためのものなんだ。松の木に寄りつくマツカレハの幼虫は、枯れ葉のなかで冬を越すという習性を持つ。そこでコモを巻くことでおびき寄せて越冬させ、春先にコモごと焼いて虫を駆除するという方法で、マツカレハの幼虫の駆除を行っていたというわけだね。ところが最近では、このコモ巻きは実は逆効果なのではないかと言われている。コモに集まった虫を見ると、マツカレハの幼虫の敵となるクモやヤニサシガメなどの虫がいっぱい入っていたんだよね。これでは、マツカレハを減らすどころか、マツカレハにとっては敵が減ってラッキーな結果になってしまうだけなんだ。だから、最近では、松にコモ巻きをする光景は減ってきているんだよ。