山頂が地上よりも気温が低い理由

山の上が寒いのはなぜ

- 質問 -

山の上は太陽に近いのにどうして寒いの?

- 答え -

実は太陽の熱は空気ではなく、まず地面を暖めているんだ。太陽の熱で暖められた地面はまず地面近くの空気を暖める。暖められた空気は上昇するから、地上より高い場所も暖かくなるんだけど、上昇するときは空気が膨張する。だから地上で暖められた空気は高度が上がるにつれて空気の蜜度が薄くなり、温度が下がっていくんだよ。これが地上よりも山の頂上など高い場所の方が温度が低い理由なんだ(100メートル上がるごとに0.6度温度は低くなる)。



そしてもう1つ。日本で一番高い山は標高3776メートルの富士山だよね。富士山に登ると約4kmほど太陽に近づいたことになるけど、地球と太陽の距離は1億5千万kmもあるから、たった4km近づいたくらいじゃ、それは近づいたというにはあまりにも小さな距離ってことがわかるかな。つまり山に登ることによって、その分太陽の熱を大きく感じることは数字的にほぼゼロに等しいってことなんだ。