記憶がなくなる仕組み

なぜ物を忘れるの

- 質問 -

せっかく覚えたことでも忘れてしまうのはなぜ?

- 答え -

記憶といってもさまざまで、一瞬で忘れてしまうものもあれば、定着してずっと忘れずに残るものもあるよね。たとえば、電話をかけようとして電話番号を暗記したとする。電話をかける間ぐらいまでなら覚えておけるけれど、電話を切ったあとにその番号を思い出すことは簡単ではないよね。これは記憶が定着せず「短期記憶」と呼ばれる状態であるからなんだ。いっぽうで、人の名前や昔読んだ本のストーリーなど、ずっと覚えていられる記憶もある。何度も思い出したり、使用する頻度が高い情報は、生きていくのに必要な情報と判断されて、長期記憶として蓄えられるんだ。記憶を忘れてしまうメカニズムはまだはっきりと解明されていないけれど、「勉強には復習することが重要だ」と言われているのは、長期記憶として脳に情報を刻みこむことで忘れないようにしようということなんだね。