風邪をひくとなぜ熱やせきが出る

風邪をひくとなぜ熱やせきが出る

- 質問 -

風邪をひくと、どうして熱が出たり、せきが出るの?

- 答え -

風邪をひいて熱が出るのは、病気から身を守ろうとする体の反応なんだ。風邪をひいたときに入り込んだウイルスをやっつけようと白血球などの体の細胞が戦いはじめると、サイトカインといわれる物質がつくられる。サイトカインが血液と一緒に脳に達すると、脳の体温を調整している部分が熱を出すよう体に指令を出すんだ。かぜを引き起こすウイルスは低温であるほうが繁殖しやすく、白血球の機能は温まることで促進されるという性質を持っている。つまり熱を出すことで、ウイルスの力を弱め、白血球のはたらきを強めているというわけだね。



せきが出るのは、ほこりやウイルスが体に入り込まないようにする反応なんだ。普段は喉の粘膜がウイルスから体を守ってくれているけれど、風邪をひいて喉が乾燥していると、せきとして異物を排出しようとするんだよ。