- 質問 -
冷蔵庫がない時代はどうやって食べ物を保存していたの?- 答え -
現在のような電気冷蔵庫が日本に普及したのは、昭和30年ごろ。それまでは、木製の冷蔵庫に、氷を入れるタイプの冷蔵箱が使われていたんだ。さらに氷を自分たちで作ることができなかった江戸時代までさかのぼってみると、そもそも人はあまり食べ物を冷蔵保存しようとはしなかったみたいなんだ。食事の時間のころになるとやってくる行商から野菜や魚を食べる分だけ買い、食べる分だけ作る。食べきれなかった魚などは塩漬けにしたり、佃煮にすることで、保存をきかせていたとも言われている。江戸時代の梅干しや味噌、いま僕たちが食べているものよりも塩分が高く、しょっぱかったんだ。塩辛くすることで保存をしていたというわけだね。